2022年2月22日「猫の日」に向け、猫にまつわる22の文学作品による1分間の映像作品を募集

© ツカノマレーベル

夏目漱石『吾輩は猫である』、萩原朔太郎『猫街』、海野十三『透明猫』等を映像化、入賞作品は2月22日に福岡市内で上映予定

文学作品と音楽、美術、パフォーマンスを融合させる企画の制作・運営を行っている「ツカノマレーベル」は、2022年2月22日「猫の日」にむけて、猫と人間、猫と文化をつなげる1分間の映像作品を募集しています。

平安時代中期のカリスマ作家である清少納言は、日本三大随筆『枕草子』一条天皇の愛猫の姿を記しました。また、江戸時代末期に活躍し猫にまつわる浮世絵を数多く残した浮世絵師・歌川国芳は、かなりの愛猫家であったことでも知られます。国芳は数匹から十数匹の猫を飼い、死んだ猫のために仏壇を用意し、位牌までつくり供養していたほどでした。明治になるとさらに多くの絵画に猫の姿が描かれるようになります。中でも竹久夢二の美人画に描かれた猫は大変有名で、妖艶な美人画に趣を添えています

Cat Catching a Frog, Kawanabe Kyōsai (Japanese, 1831–1889), Album leaf; ink and color on silk, Japan
Cat Catching a Frog ca. 1887 Kawanabe Kyōsai Japanese

日本において猫は、生活に、日常に溶け込み、多くの芸術のモチーフとされ、今日まで人々に愛され続けている文化的な生き物です。

今回は、そんな猫が登場する日本文学に目を向け、それぞれの文学作品に生きる猫の姿を通して、その作品が内包する文化や思想を読み自分の中に取り込むことで、さまざまな視点から視覚的・感覚的に表現してもらいたいとのこと。猫好きの映像クリエイターは是非応募してみてはいかがでしょうか

22の文学作品から一つを選び、その引用箇所をテーマとした映像作品で応募、作品一覧はこちら

猫にまつわる22の文学作品の各作品から一つ選び、各作品の指定された引用箇所をテーマとした1分間の映像作品を募集しています。(詳細は公式ページをご覧下さい。)

夏目漱石『吾輩は猫である』
萩原朔太郎『猫街』
海野十三『透明猫』
宮原晃一郎『虹猫の話』
寺田寅彦『ねずみと猫』
宮沢賢治『猫の事務所』
梶井基次郎『愛撫』
尾形亀之助『雨になる朝』
谷崎潤一郎『猫と庄造と二人のをんな』
芥川龍之介『お富の貞操』
夢野久作『ドン』
小川未明『おばあさんと黒ねこ』
村山籌子『お猫さん』
豊島与志雄『シロ・クロ物語』
小酒井不木『猫と村正』
片山廣子 『「子猫ノハナシ」』
沖野岩三郎『赤いねこ』
池田蕉園『「ああしんど」』
室生犀星『猫のうた』
梅崎春生『猫男』
島木健作『黒猫』
太宰治『葉』

作品の引用箇所確認はこちらをご覧下さい。

2021年12月28日まで応募可能。審査員には、絵本作家のあんのくるみ氏や小説家の坂井希久子氏 等

審査員には、絵本作家のあんのくるみ氏、福岡映画部 主宰の石渡麻美氏、小説家の坂井希久子氏、映画監督の深田隆之氏、そして文化芸術経営のイノベーションファームYHIAISM CEOの泉志谷忠和が選出されています。

▼応募期間
2021年11月10日(水)〜 12月28日(火)24:00

▼賞
優秀賞:各テーマ毎に1作品、計22作品を選出
*ツカノマレーベル公式YouTubeチャンネルにて作品公開
*2022年2月22日の猫の日に福岡市内にて受賞作品上映会を開催予定
*受賞作品集を製作、受賞者には後日郵送にて授与

▼応募作品
テーマに沿った、1分間の動画作品
*実写、アニメーション、モーショングラフィックスなど表現方法は問いません
*未発表・オリジナル作品に限ります

▼応募資格
プロ・アマチュア問わず、すべての方

▼応募テーマ
こちらよりご参照ください。

▼応募方法
指定の応募フォームよりご応募ください。
*審査用作品はYouTube限定公開など、動画を確認できる非公開のURLにてお送りください
*1人(1団体)何作品でも応募可能です

▼発表
2022年2月上旬、入賞者に通知するとともに、2022年2月22日に受賞作品をツカノマレーベルの各公式アカウントにて発表いたします。また、2月22日に福岡市内にて入賞作品の上映会を開催予定です。(状況により日程の変更・中止となる場合があります)

注意事項
※応募作品中に実在する企業名、また本人が特定できる個人名等のご使用はご遠慮ください
※応募作品が以下に相当すると当事務局が判断した場合、該当する応募作品及び同一の応募者によるその他すべての作品において審査対象から除外いたします
 ・テーマに沿わない内容の作品
 ・既存作品の模写および、第三者の有する著作権、肖像権その他権利を侵害した作品
 ・公序良俗に反した内容の作品
 ・法令等に違反、または犯罪行為に結びついた作品
※作品審査において当事務局、審査員および選考委員に対し作品の開示を行います
※審査、審査過程に関するお問い合わせには一切応じられません
※応募後の作品の差し替えには対応いたしません
※応募作品の著作権は応募者に帰属します。ただし、主催者は自ら発行、管理・運営または主催する新聞・ウェブサイト・宣伝物等の媒体、作品集、展示会、施設などにおいて、映像およびその映像のサムネイル等の一部または全部を受賞者の許諾を要することなく無償で自由に二次利用(複製・上映)ができるものとします
※応募作品の二次利用に際しては、当該二次利用によって当事務局が対価を受領した場合に限り、受賞作の著作者に対して当事務局規定の二次的利用料が支払われます
※個人情報の取り扱いについては、こちらをご確認ください。

審査員紹介

あんのくるみ(絵本作家)
埼玉県出身。2019年「つまさきもじもじ」で第3回絵本出版賞優秀賞受賞。翌年、同作品でデビュー。主な受賞作品に「ごめんって」(キッズエクスプレス21読み聞かせ大賞、2021年)、「すてきなことば」(スマイル童話賞最優秀賞、2021年)、「ひみつ」(埼玉文学賞佳作、2021年)などがある。近年は介護問題から怪談までルポルタージュを多数寄稿。共著に「実録怪談最恐事故物件」(竹書房、2021年)、「呪術怪談」(竹書房、2021年)がある。絵本「つまさきもじもじ」(みらいパブリッシング、2020年)は韓国でも翻訳出版されている。

石渡麻美(福岡映画部 主宰)
福岡県出身。2017年より福岡映画部 主宰。映画にまつわるイベントの企画・プロデュースや映画のローカル宣伝のほか、福岡を拠点とした映画文化醸成のためのプラットフォームづくりを行う。

坂井希久子(小説家)
1977年生まれ、和歌山県和歌山市出身の小説家。同志社女子大学学芸学部日本語日本文学科卒業。会社員を経て2008年「虫のいどころ」(「男と女の腹の蟲」を改題)で第88回オール讀物新人賞を受賞。作品に、『雨の日は、一回休み』(PHP研究所、2021年)、『たそがれ大食堂』(双葉社、2021年)、『すみれ飴 花暦居酒屋ぜんや』(角川春樹事務所、2021年)などがある。

深田隆之(映画監督)
1988年生まれ。2013年、短篇映画『one morning』が 仙台短篇映画祭、Kisssh-Kissssssh 映画祭等に入選。2018年『ある惑星の散文』が第33回ベルフォール国際映画祭(フランス)の長編コンペティション部門、国内では福井映画祭にてノミネート。2019年アメリカ、ポートランドで行われたJapan Currents、日本映画特集にて上映。
映画制作以外の活動として、2013年から行われている船内映画上映イベント「海に浮かぶ映画館」の館長でもある。iPhoneを使用した日記映画『私のための風景映画』を日々制作しvimeo上で発表。社団法人こども映画教室の講師・チームファシリテーターとしても活動中。2021年から愛知大学メディア芸術専攻で非常勤講師を務めている。

泉志谷忠和(YHIAISM株式会社 CEO) 
米国遊学後、慶應義塾大学SFC卒業。インテル株式会社を経て、2013年、生演奏をより多くの人に届けるべく日本初のゲーム音楽を専門とするプロ交響楽団JAGMOを創設、代表取締役CEOに就任。2年で5万人超動員の興行ブランドに育て、NHK音楽祭出演、外務省後援を得て海外公演を展開。2016年、M&Aを経て引退。文化政策・文化芸術事業の研究行う。
デロイト トーマツグループ参画後、文化芸術経営のイノベーションファームであるYHIAISMを創業、CEOに就任。文化芸術経営のリーダーシップ支援プログラム Cultural Innovation Leadership 代表。世界初のとなるゲームオペラ公演 Opera Dots(オペラドット)プロデューサー。

※五十音順・敬称略

画像3

本記事は、主催元のプレスリリース、ウェブサイトを元に記事を制作しています。最新の情報、詳細は必ず公式サイトをご覧下さい。